フィルタリングとその効果
各ケータイキャリアがケータイで有害サイトを閲覧できないようにするフィルタリングサービスを適用した.DoCoMoとauは2月1日から,SoftBankは1月中旬から開始した.このフィルタリングサービスってのは,未成年がケータイを使って有害サイトにアクセスするのを防止するのが目的なんだけど,フィルタリングの導入を迫った総務省と,フィルタリングされる側の未成年の両方から,様々な意見が出ていて面白い.
総務省の反応
そもそも,フィルタリングの方式は2種類ある.
(1)携帯電話会社の公式サイトから、有害の恐れのあるサイトを排除し、残ったサイトの閲覧を許可する「ホワイトリスト」
(2)一般サイトを含め、有害情報サイトだけ遮断する「ブラックリスト」
DoCoMoとauは原則ホワイトリスト方式を採用,SoftBankとWillcomはブラックリスト方式を採用している.
総務省は「キャリアが認めたサイトしかアクセスさせねーぞ」っていうホワイトリスト方式を問題視しているらしい.一般サイトにアクセスできなくなるため,携帯電話によるネット利用の市場を牽引してきたオンラインショッピングやゲーム交流や携帯小説にアクセスできなくなり,携帯サイト関連市場の成長が鈍化してしまう,と.
だから,今後はブラックリストにしてくれ,ってことらしい.携帯小説もオンラインショッピングも,ゲーム交流も,親にとっては悩みの種ってこと理解してるのかね?総務省は.
未成年の反応
「まぢわかんない」「悪い大人を取り締まって」――携帯フィルタリングに未成年者の反応は
そもそも,情報弱者というべきか,情報リテラシの欠如というべきか,適切な言葉が思い浮かばないんだけど,フィルタリングされる側の反応のほうが,総務省の反応よりも面白い.
特に面白かったのは,「フィルタリングなんてデモ」説を唱えるユーザの存在.どっかで似たようなの見たなーと思ったら,「2011年で地上波アナログテレビが終了なんてデマ」って信じてるユーザと被ってるんじゃ無いだろうか?
さて,実際にフィルタリングされるユーザは,フィルタリングに反対なのか賛成なのか.様々な意見が出ている様子.
ところで,フィルタリングなんて効果あるの?
フィルタリングと聞いて出てくる疑問がある.はたして効果があるのか.ということ.
私が卒業した学校のPCではインターネットが利用できるようになっていたんだけど,フィルタリングソフトが入ってて,2chやらのサイトは閲覧できないようになっていた.でも,回りの学生はあの手この手でフィルタリングを突破してたよ?
実際,ブラックリストフィルタリングなんて突破する方法はいくらでもあるはず.
たとえば,プロキシサーバを経由すれば,フィルタリングなんて関係ない.むしろ,口コミによって業者が設置した危ないプロクシが普及するんじゃないかってのが心配.それによって住所,氏名等の個人情報が全部筒抜けにならないとも限らない.
むしろこっちのほうが危険じゃないのか.
そもそも,フィルタリングの目的はなんだっけ?
そもそもフィルタリングの目的はなんだったのか.
子供を危険から守る事,のはず.
危険から守る事ができれば,フィルタリングじゃなくたって方法はある.
たとえば,子供にRFIDタグをつけたりとか,GPS付で居場所のわかる携帯電話を持たせたりする親が居るらしい.使った事が無いので想像なんだけど,たぶん後から子供がどこで遊んでいたかとかをトラッキングできるんだろう.
これは,事後で子供の場所を確認できるだけど,入っちゃいけない場所に行ったからって警報が鳴るわけでも,ガードマンが捕まえにくるわけでもない.でも,そういうので良いんじゃないの?
事後か事前か
ケータイでどんなサイトを見ていたか,どんな人とどんな風にコミュニケーションを取っていたかが分かれば,それでいいんじゃないか.今日,子供がどんなサイトを見ていたか.簡単に報告してくれればいいよ.そうすれば,子供に注意することだってできるんだし,親が「このサイトにはいっちゃ駄目よ」とフィルタを作れても良いんじゃないだろうか.
親は子供を監視したがる生き物です.だって心配だもの.子供の身に何かあれば,悲しんでくれるのは親.子供が何かしでかしたら,責任をとってくれるのは親.子供が何か良い事をししたときに,一緒に喜んでくれるのは親.だから親は,子供が何をしてるのかを知りたがる.ありとあらゆる手で,子供を見守ろうとするんです.
でも,子供は障害があれば乗り越える生き物.障害が多ければ多いほど,燃えてしまうものなんです.
家の近所の公園に池がある.
平日の夕方になると近所の小学生が自転車で集まって釣りをしているところを見ると,何らかの魚がいるんだろう.食えるのかどうかは知らないが.
でも,この公園,池の回りに柵がしてあって,書いてあるんだよね.でかでかと.
「入ってはいけません」
ってね.まさか見えないわけは無いだろう.
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